2ntブログ
男の絶対的な急所、金玉。それを責める女性たちのお話。

山本が何とかたどり着いた警察署には、すでに女性警官のヨウコが戻っていた。
強盗事件は案外早く解決したらしい。
いつまでも戻ってこない山本を心配して、待っていたようだった。

「ちょっと山本君。何かあったの? ぜんぜん戻ってこないから、心配したわよ」

「あ! いや…あの…それがですね…」

まだじんわりとした痛みが残る下腹部をおさえながら、山本は説明した。

「変質者に間違われた? そう。まあ確かに、若い女の子は、ヒーローなんて知らないかもね。それで? ずっと説明してたの?」

「いや…それがですね…。その…自分が…蹴られてしまって…それで…」

「蹴られた? 何が?」

「いや…あの…かなり痛い所を…蹴られてしまって…」

「かなり痛い所? なにそれ? …ああ、アナタの金玉を蹴られたってこと?」

「いや…まあ…はい。…そうです」

恥ずかしそうに、申し訳なさそうにうつむく山本だったが、ヨウコは思わず吹き出してしまった。

「なに? それじゃあ、ボールゴールドの格好した山本君が、自分の金玉を女の子に蹴られて、ずっと苦しんでたってわけ? 道端で?」

「あの…ボール…レジェンドです…」

か細い声で訂正したが、ヨウコの耳には届かなかった。

「もー、アナタって人は、ホントに情けないわね。この間の護身術教室の時も、中学生に蹴られたくらいで、ずっとグジグジ言ってたし。それでも警察官なの? 男なの?」

男だから痛いんだということを、ヨウコにいくら言っても理解されそうになかったので、山本はただうつむいていた。
ヨウコはその様子を見て、大きなため息をついた。

「分かったわ、山本君。来週、女性警官が集まってやる、逮捕術の訓練会があるから、アナタもそれに来なさい」

「え?」

山本は思わず顔を上げた。

「そこでちょっと、アナタのことを鍛えなおしてあげるから。これは命令よ。分かったわね?」

「は、はい…。あ、いや…女性警官の逮捕術ってことは…あの…」

思わず返事をしてしまったが、わざわざ女性たちが集まってやっている訓練に、自分のような男が呼ばれるということは、悪い予感しかしない。

「よし、決まりね。なんなら、その格好で来てもいいわよ。そっちの方が、はっきりしてて狙いやすいみたいだから」

ヨウコの言葉が何を意味しているのか、山本にはもうよく分かっていた。
山本の股間から痛みがとれる日は、しばらくは来そうになかった。


終わり。


新作お疲れ様です!
いつも更新楽しみにしてます!

他の話のキャラが再登場してていいですね(≧∀≦)
この世界には色々な玉責め系女子がいるんすね 笑

これからも頑張ってください!!
握りに特化した話とかも読んでみたいですww
[2014/07/01 Tue] URL // RT #- [ 編集 ] @
更新お疲れ様です 今回も楽しく読まさせて頂きました
過去小説の人物・設定が再登場するのも、とてもいいですね!

逮捕術の訓練会編も是非読んでみたいと思ってしまいました
新人婦警さんたちの反応など、妄想してしまいます
[2014/07/01 Tue] URL // yam #gxUCB8Nk [ 編集 ] @
逮捕術の訓練会も書いてほしいです
[2014/07/02 Wed] URL // #- [ 編集 ] @
今までで一番好きな作品です
これからも頑張ってください
[2014/07/02 Wed] URL // #- [ 編集 ] @
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[2014/07/03 Thu] // # [ 編集 ] @
金的され 悶絶する描写が最高でした ヒーローとかの特殊なコスチュームでの金蹴りは中々見ないので 機会があれば また是非書いて頂きたいです
[2015/07/17 Fri] URL // #s1rZ/VNc [ 編集 ] @
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
[2016/07/06 Wed] // # [ 編集 ] @
玉の逃げ場がないピチピチなコスチュームで金的される描写最高でした
[2019/03/13 Wed] URL // #- [ 編集 ] @

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