部活終了後、最後まで稽古を続けていた部長のケンゴが武道場の鍵を閉めた。 何か思いつめたような表情で歩き、大学の校門を出るころには、大きなため息をついた。
「部長さん。ケンゴ君」
突然、声をかけられ、少しびっくりした。
「こんばんは。遅くまで、ご苦労様です」
立っていたのは、スポーツ用品メーカーの竹内チナミだった。 ケンゴとは彼が入部した当時からの知り合いで、彼女の会社が開発した新製品をよく持ち込んでは、テストをお願いされたりしている。
「チナミさん。そっちこそ。こんな時間まで仕事ですか?」
「そうなの。実は、すっごいオススメの新製品が今日、ついにできて。すぐにでも試してもらいたくて、来ちゃいました」
チナミは小柄だが、バイタリティに溢れた営業で知られていた。
「新製品? この間、試させてもらったファールカップは良かったですね。あれはいつ製品化するんですか?」
「そう! そのファールカップなんだけど。また新しいのができちゃいまして。絶対、気に入ると思うよ。ほら、これ」
チナミはカバンの中から、ビニールに包まれた青いゴムの塊のようなものを取り出した。 ケンゴが手に取ると、それは小型だが、ファールカップであることが分かった。
「これって…。今までのより、ずいぶん小さいですね。これじゃあ、その、けっこうギリギリなんじゃ…」
具体的な表現は避けたが、ケンゴは自分のイチモツを想像して、そう判断した。 だいたい、チナミのような若い女性が仕事とはいえこんなものを持ってくること自体が、ケンゴにとっては不思議だった。
「あ、一応、日本人男性の平均ギリギリのサイズで作ってあるんだけど。だからまあ、その、サイズが合う方で試してほしいんですけど…」
「ああ、なるほど…。でもこれじゃあ、あんまり小さすぎて、当たると痛いんじゃ…。ん!?」
ケンゴはファールカップを触っているうちに、あることに気がついた。 普通、ファールカップというのは、男の急所である睾丸を守るために、できる限り堅い素材で作られている。 鉄製だったり、強化プラスチックだったり、最近ではカーボン製もあるという。 それだけ堅い素材でできているから、蹴ったり当てたりしたときには相手にもそれと分かるのが当然のことだった。 しかし、このチナミが持ってきた新型のファールカップはというと。
「これ、全体が柔らかいですね」
「そうなの! よく気づいてくれました。そこがこの新製品の一番の特徴で、極限まで小さくしたカップに、表も裏も新素材のハイパーゲルを配置しました。だから、衝撃吸収性能はバッチリなんです。それに、外側が柔らかいということは…」
「これなら、当たったときに気づかれない…」
ケンゴがつぶやくと、チナミはニヤリと笑った。 よく見れば、このファールカップの外側の部分は、下の方が膨らんでいて、上は棒のようで、いわゆる競泳水着のもっこりのようなデザインになっていた。 これならば、足で触れるくらいでは、ファールカップを着けていると思われないのではないだろうか。
「これはすごい…けど、なんでわざわざこんなもの…?」 。 ただ急所を守るためだったら、ヨシキが着けていた大型の防具のように、できるだけ大きく、丈夫にした方がいい。 わざわざフェイクの男性器のようなものを作るということは、ファールカップを着けていることを隠すという意図があるとしか思えなかった。
「チナミさん、これ…」
ケンゴは目で、チナミに尋ねた。 金玉を蹴られて、痛い思いをしたくない。 しかし、男の急所の金玉を大事に守っていることを、女性に悟られたくない。 ファールカップなんて、みっともない。 そんな男の情けないプライドを守ってくれる究極の製品が、これなのか。
「そうなの。そういうすごい新製品なんです。どうぞ、使ってみて!」
チナミは力強くうなずいた。 顧客の隠されたニーズを掘り当てる、彼女と彼女の会社の開発力に、感心する思いだった。
「ありがとうございます!」
ケンゴはファールカップを握りしめ、力強くうなずいた。
数日後。 ケンゴは組手の練習を行うとき、珍しくジュリを指名した。
「中野、久しぶりにやろうか」
「あ、はーい」
通常、この部活では、男子と女子が組手を行うことは滅多にない。 先日はジュリの友達が見学に来ているからと、特別な配慮で行われたのだ。
「じゃあ、俺が受けの練習したいから、攻めてきていいよ」
「え? あ、はい。でも部長、防具はいいんですか?」
ケンゴはヘッドガードはもちろん、大型のファールカップも着けていなかった。 ジュリはさすがに、少しためらった。 部長であるケンゴの実力は確かにジュリのはるか上だったが、それでもまったく当たらないということはない。
「いいよ。金的も、どんどん蹴ってきて。練習したいから」
「ホントですかー? じゃあ、行きますよ」
さすがに道着の下にファールカップは着けているのだろうと思い、ジュリは組手を始めることにした。 リクエスト通り、最初から得意の猫足立ちのかまえで、素早い蹴りをどんどん繰り出してくる。
パシン! パシン!
ケンゴはさすがに防御もうまく、アツシやヨシキの比ではなかった。 華麗な足さばきでジュリの蹴りをかわし、何度も金的を防いでいた。 しかし、ジュリの腕もさるもので、わずかな隙をつき、女性特有の細い足首をケンゴの股間に滑り込ませた。
パン!
と、ケンゴの股間で道着が弾ける音がした。
「あ! え? 部長?」
ジュリはすぐさま脚を引き、驚いた顔でケンゴを見た。 というのも、彼女が足の甲に感じたのは、いつもの堅いファールカップの感触ではなく、やわらかい、もっこりとした質量を感じる塊だったからだ。 色々な経験上、それがむき出しの男の急所であることが、ジュリにもはっきりと分かった。
「だ、大丈夫ですか?」
今までファールカップなしの金玉を蹴ったことはほとんどなかったが、カップを着けていてもあれだけ痛がるのだから、カップなしでは大変なことになってしまうと、女ながらに彼女は思った。
「ん? 何が? ぜんぜん大丈夫だよ。続けようか」
意外にも、ケンゴはまったく痛がる様子もなかった。 確かに当たったのに。 小さなボールような膨らみを跳ね上げた感触が、今でも足の甲に残っているというのに。 ジュリは不思議に思った。
「あれ? あの、部長…。カップ、着けてないですよね?」
「え? ああ、すごいな。そんなことも分かっちゃうんだ」
「あ、いや、まあ…。感触で…そうかなって思ったんですけど」
さすがに少し恥ずかしそうに、ジュリは言った。
「ま、俺もそれなりに鍛えてるからさ。少しくらいは耐えられるよ」
にっこりと笑うケンゴの顔は、とても痛みを我慢しているようには見えなかった。
「えー、そうなんですか? すごーい。さすが、部長! 鍛えられるんですか? ホントですか?」
ジュリはこの流派の空手に入門したときに、まず金的蹴りを教えられた。 絶対に鍛えられない、男の最大の急所。 決まれば、一撃で男を戦闘不能にする急所。 女性が身を守るために覚えるべき、最強の護身術。 それが金的のはずだった。
「まあな。でも、あんまり強くやられたら、痛いかもよ」
「いや、ホントにすごいですよ。金的を蹴られても大丈夫な人なんて、初めて見ました。じゃあもう、部長は無敵ですね! 弱点無し! 最強じゃないですか!」
「いやいや。人間の急所は他にもあるだろ。大げさだよ」
ケンゴは苦笑したが、内心、これほど誇らしく思うことはなかった。 他の部員たちも、ジュリの大きな声に気がついて、練習をやめてこちらを見ている。 男子部員たちからの、羨望の眼差し。女子部員たちの驚いた顔が、ケンゴの自尊心を満たしてくれていた。
「じゃあ、どんどん行きますね!」
「いや、そう簡単に当てさせないぞ」
練習を再開すると、ジュリは言葉通り、次々と金的蹴りを狙ってきた。 ケンゴはそれをほとんど受けきっていたが、時にはわざと、隙を作ったりしてみせた。
パン!
と、良い角度で金的蹴りが決まっても、平気な顔をしている。
「うん。今のは、いい蹴りだった。でも、ほら!」
バシン!
攻めることに集中して、ジュリの防御がおろそかになっていた。 ケンゴの金的蹴りが、ジュリの股間に決まった。
「あ、いったぁ…!」
ジュリは思わず股間をおさえて、組手を中断した。
「あ、ごめん。入ったか?」
「そう…ですね。ちょっと…。イタタ…」
男のようにうずくまってしまうほどではなかったが、ジュリは痛そうに顔をしかめた。 女子同士で組手をしているときも、金的を狙うことはもちろんある。女性の場合、恥骨にきれいに当たれば、男ほどではないにしろ、それなりに痛いものらしかった。
「やっぱり、部長の蹴りは強いですね…アイタタ…」
「うん。攻めの練習中とはいえ、油断してたな。中野はいつも金的受けの練習をサボってるだろ。ちゃんと見てるぞ」
「はい。今度から、ちゃんとやります。あー、効いちゃった…」
いつも組手をする女子に比べれば、やはりケンゴの金的蹴りは相当強烈だったようで、ジュリはまだ下腹部をおさえていた。
「そんなに効いたか? お前、防具をつけてないだろ。女子もちゃんとサポーターをつけろよ!」
「はーい…」
結局、組手はそこで終了してしまった。 その日の練習が終わったとき、ケンゴの心はかつてない満足感で満ち溢れていた。
今までジュリや他の女子部員たちの金的蹴りを受けて、何人もの男子部員たちが地べたに這いつくばってきた。 男子同士なら、いい。うまく金的に当てられた、次は自分もやり返してやる、と思うことができる。 しかし女子には、金玉はついていないのである。
彼女たちはいつも、遠慮や躊躇することなく、男の金玉を蹴り上げてくる。 そこを蹴られることで、どれほどの痛みや苦しみと男が戦わなければならないかを想像することもなく。 しかも、男の金的を蹴ってダウンを奪った時、女たちが皆、少なからず優越感を抱いていることは、男たちは分かっていた。 中には小さくほくそ笑みながら、あわれむような眼を向けながら、頭を下げる女もいる。 そんなとき、男はこの上ない屈辱を感じるのだが、金玉の痛みの前には、それすらも吹き飛ばされてしまっているのだ。
今日、ケンゴはジュリの金的蹴りをすべて受け止め、まったく痛がる様子を見せず、逆に彼女の股間を蹴り上げてやった。 女子もちゃんと防具を着けろよ、とさえ言ってやった。
ケンゴの金玉を直接蹴ったと思っているジュリは、男の強さを再確認したことだろう。 いつも金玉を蹴られることで地に落ちてしまっていた男のプライドは、今、回復したのだ。 金的という最大の急所を無効にしてしまった今、男の復権が始まったのだ。 すべて新型ファールカップのおかげとはいえ、ケンゴは叫びだしたいような恍惚感さえ感じるのだった。
数日後。 昼休みにケンゴが大学の中庭を歩いていると、ジュリに呼び止められた。
「部長、部長! ちょっといいですか?」
「うん? 中野。どうしたの?」
道場の外でのジュリは、まったく今どきの女子大生という感じで、流行りの服装に髪型もばっちりと決めて、とても毎日空手の稽古に励んでいるようには見えなかった。
「あのですね、わたしの友達に動画を撮ってる人がいるんですけど。ユーチューバーっていうか。その人がですね、空手ワールドっていう動画を撮影したいっていうんですけど、部長も協力してもらえませんか?」
「え? まあ、いいけど。どんなことするの?」
ジュリの後ろに、小型カメラを持った男子学生が一人、いた。
「簡単です。すっごい簡単。わたしと部長で、いつもの組手みたいなことするだけです。だよね?」
カメラを持った男子学生がうなずいた。
「あの、空手ワールドっていうシリーズにしたいんですけど。ジュリちゃんを主人公にして、女性の視聴者ねらいでいきたいんですね。なのでまずは、女性のための護身術とかを撮らせてもらえたらなって」
男子学生はにこにこしながら説明した。 ケンゴは今どきの若者らしくなく、あまりネットやSNSをしないほうだったが、そういう動画を撮影するのが流行っているということは知っていた。
「へー。ユーチューブとかでやるんだ?」
「そうなんです! わたし、ユーチューブデビューします! 部長も一緒にアクションユーチューバー目指しましょう!」
「いや、俺は…」
「じゃあ、とりあえずこの辺で撮ろうか?」
「え? 今やるの?」
ケンゴは今、授業を終えたばかりで、Tシャツにジーパンというラフな服装だった。
「はい。街中で襲われた時の護身術って感じなんで、ぜんぜん大丈夫です。どんな感じでできますか?」
男子学生はケンゴにどんなアクションができるのか、知りたいようだった。
「ちょっと、ウチの部長をなめないでよ? 部長は弱点無しの最強の空手家なんだからね。なんだってできるわよ」
「ええ、そうなんですか? それはすいません。じゃあ、まずはテストということで、適当に…」
ジュリのハードルの上げ方が気になったが、ケンゴはとりあえず協力することにした。
「じゃあ、護身術ってことなんで、部長がまず、わたしの腕を掴み、その手を振り払って、わたしが金的蹴りをして、前かがみになったところに肘打ち、みたいな感じで行きますか?」
ジュリはこの撮影にだいぶ乗り気なようで、ケンゴの反応も見ずに、どんどんと話を進めてしまっていた。
「あ、いいねえ。動きがあるから、映えるよ、きっと。そんな感じで行こう」
「でしょでしょ? これで行きましょう、部長! じゃあ、ちょっとリハーサルします?」
「え? ああ、うん」
「まず、わたしが道を歩いてます。部長が後ろから腕を掴みます。…部長、掴んでください」
ジュリのテンポに、ケンゴはついていけてなかった。 ただそこには、一抹の不安がある。
「こ、こうかな?」
ケンゴが腕を掴むと、ジュリはすぐさま振り返り、掴まれた腕をひきつけて、ケンゴの体勢を崩した。 それはたまに稽古でも使う、護身術の技だった。
「はい。ここで金的を蹴ります」
パシっと、ケンゴの股間に、ジュリのミュールのつま先が当たった。 まさかとは思うが、寸止めしてくれるだろうと思っていたケンゴは、瞬間、息を詰まらせた。 リハーサルということで、ジュリは確かに当てるつもりはなかった。 しかし、裸足で蹴る道場とは感覚が違ったということ。そしてケンゴに金的は効かないと思っていたことで、つい軽くだが当ててしまったのだ。
「で、相手が前かがみになります。そこに背中に肘を落とします、で。こんな感じかな?」
ケンゴはもちろん、チナミからもらった新型ファールカップをつけていない。 さすがに稽古以外の日常生活で必要になるとまでは思っていなかったから。 結果、リハーサルのための演技でもなんでもなく、ケンゴは前かがみになって痛みに耐えていた。
「いいねえ。映える、映える! 写真も撮りたかったなあ。キャプチャーでいいとこおさえられるかなあ。うん。それでいきましょう!」
小型カメラの動画を確認しながら、男子学生はつぶやいていた。
「いいみたいです。部長、これでいきましょう!」
「お、おう…」
金的を蹴ってしまったとさえ気づいていないジュリに、ケンゴはうなずいてみせた。 すでに股間からじんわりとした痛みが這い上がり、下腹部をおさえたい気持ちでいっぱいだったが、ここで金的が効いてしまうことをバラすわけにはいかないと、必死だった。
「でもあの、これって、大丈夫ですか? 本番ではホントに当てちゃいますか? 普通は防具とかつけるみたいですけど」
男子学生は同じ男として、ケンゴの金玉を気にかけてくれた。 そうだ、一応防具をつけとこう、とケンゴが言いかけたとき、ジュリがそれを遮った。
「大丈夫に決まってるでしょ。ウチの部長はアレだよ、あのコツカケっていうすごい技が使えるんだよ。金的蹴りがぜんぜん効かないんだから」
「えー! コツカケ? マンガで読んだことあります。すごいっすね。達人じゃないですか」
そんなことを言った覚えはまったくなかったが、ジュリの頭の中ではそういうことになってしまっているらしかった。 ケンゴは苦笑いするしかない。
「そうだよ。部長は達人なんだから。本気でやってもいいですよね? その方が迫力出るし!」
「お、おう…! まあ、ぼちぼちでね」
冷汗が背中を流れるのが、はっきりと分かった。 部活動の稽古でも、旧型のファールカップを必ずつけているというのに。 それをつけても、ジュリの金的蹴りはかなり痛いというのに。 ジーパンの中でピッチりとおさまった状態の金玉を蹴られて、どういうことになるのか。 ケンゴが不自然なほど呼吸を細く長くしている間に、撮影はもう、始まろうとしていた。
「じゃあ、さっそくテイク1いきましょうか。よーい、スタート!」
男子学生がカメラを回し始めた。 まず、ジュリが画面外から歩いてきて、そこに後ろからケンゴが追い付いてくる。 ぎこちない動きで、ケンゴがジュリの腕を掴んだ。
「きゃっ!」
ジュリは演技の心得もあるのか、わざとらしく悲鳴を上げると、くるりと振り返り、掴まれた腕を体にひきつけることで、ケンゴの体勢を崩した。 踏ん張ろうと、両足を大きく開いたところに、ジュリのあの素早い金的蹴りがうなりを上げた。
バシン!
と、中庭に響くほどの音がした。
「ぐえっ!!」
ケンゴは演技でもなんでもなく、声を上げて、とっさに両手で股間をおさえる。そのまま前かがみになってしまうのが、男の習性だった。
「えいっ!」
続けて、ジュリは丸まったケンゴの背中に肘を打ち下ろした。 逆にそこは、当てるだけという感じで、ジュリは手加減しているらしかった。 あまりの痛みに、その場にうずまってしまったケンゴを尻目に、ジュリが画面の外まで走って逃げるというところで、カメラが止められた。
「はい。オッケーです! いやあ、よかったよ。さすが、すごい迫力! ジュリちゃん、やっぱりいいよねー。強カワイイっていうかさ。空手女子って感じ?」
「えー? そう? ありがとー! 部長もお疲れ様です。…あれ? 部長?」
ほめられて、はしゃぐジュリがふとケンゴを見ると、真っ青な顔でうずくまり、ピクリとも動けない状態だった。
「あれ? 部長? あの…普通の金的蹴りだったんですけど…。え? どうしちゃったんですか?」
「え? どうしたの? すごい痛がってない? コツカケ失敗しちゃったの?」
「えー! ウソ! だって、こないだと同じ手ごたえだったし。ヤバイヤバイ! 部長、ごめんなさい! 大丈夫ですか?」
必死に謝るジュリの声も、ケンゴにはほとんど聞こえていなかった。 ただ腰のあたりをさすってくれる彼女の手の柔らかさには、少し温かみを感じていた。
終わり。
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