「さっき、井口君から指摘があったように、先生は男子に対して少し厳しかったかもしれません。でもそれも、アナタ達の学力が少しでも伸びる事を願ってのことです。それは分かってもらえるわね?」
ユキエは突然、心のこもった様子で語り始めた。 吉岡は意外な言葉に驚いたが、とりあえず、その問いかけには無言でうなずいた。
「先生はアナタ達より年上だから、よく知ってるの。この年頃の男子が勉強に集中できない最大の理由は、ここなのよ」
そう言うと、ユキエは左手で吉岡の肩を掴んで引き寄せ、もう片方の右手で吉岡の股間を下から鷲掴みにした。 吉岡の体が一瞬、ビクッと震えたが、ユキエの手は吉岡の金玉を締めつけるわけではなく、優しく包み込むように握っていた。
「だから今日は、その問題点を解消するお手伝いをしてあげます。あと、普段厳しくしている男子に、ご褒美をあげましょうか」
ユキエは吉岡の股間を掴んだまま、おもむろに片手で自分のシャツの前をはだけさせた。シャツの間からは、ピンク色のブラジャーに包まれた、ユキエの大きな乳房が見える。 吉岡は突然の出来事に目が釘づけになり、クラスの女子たちも、思わず声をあげた。
「さあ、自由に見てもいいのよ。吉岡君の悪い元気を、スッキリさせてあげましょう」
ユキエはそう言って、吉岡の股間を、ズボンの上からさすり始めた。 縮こまっていた吉岡のペニスは、すでにいきり立っていて、ユキエの右手はそれを優しく撫でるように動く。
「あ! うぉ…!」
吉岡は突然の激しい快感に、場所も忘れて声をあげてしまった。 彼は童貞で、ズボン越しとはいえ、女性に股間を触れられたことなど初めての体験だった。
「気持ちいいのね? その調子よ。触ってみる?」
ユキエは、ズボンの上からでもありありと分かる吉岡の肉棒を撫でながら、その手をとって、自分の乳房の上にあてた。 吉岡の手に伝わる、まったく未体験の柔らかい感触と体温は、さらに彼の興奮を促して、ここが教室でクラスメイト全員が注目していることを忘れさせてしまった。 クラスの女子たちは、いつの間にか息をのんで、二人の様子を見守っていた。 半分以上の女子たちがセックスの経験はなく、男のペニスを見たこともなかったため、このような光景を想像することもなかった。
「アレ、気持ちいいのかな…?」
「先生、オッパイ大きいー」
「吉岡、イクのかな?」
女子たちが囁く中で、男子達は一様に、ユキエのはだけた胸とその怪しげな指づかいに目が釘付けになっていた。 男子の全員がもれなくギンギンに勃起していることを、ユキエだけが気づいていた。
「さあ。もうちょっとよ、吉岡君」
ユキエはいったん吉岡の股間から手を離すと、上着のポケットからレースの付いたハンカチを取り出し、それを掌にのせて、吉岡のズボンの中に右手を突っ込んだ。
「あっ!」
吉岡は小さく呻いた。 ユキエの手は、今やトランクスの中に侵入し、ハンカチ越しに、はちきれんばかりに勃起したペニスを握っている。 このままちょっとでも動かされれば、吉岡は一気に射精してしまいそうだった。
「男子は全員、しっかりと見ておきなさい。悪い元気をとって、勉強に集中するのよ」
ユキエはそう言って、自らブラジャーをずらして、片方の乳房を露わにした。 その姿に女子たちからは歓声が上がり、男子達は目を皿のようにして見つめ、鼻息を荒くした。
「吉岡君、イキなさい。イッてもいいのよ」
ユキエはズボンの中で、その肉棒をしごき始めた。 吉岡は身をよじって快感に震えたが、ギリギリのところで射精を踏みとどまっていた。 さすがにクラス中の女子たちが見ている前で射精するのは、わずかに残された理性が抵抗をしたのだ。
「イクのかな?」
「イクよ。もう、出そうじゃない?」
「先生にイカされちゃうの? はずかしーい」
女子たちの囁きが、今度ばかりは吉岡の耳を打った。 唇を噛んで抵抗したが、やはりユキエの右手の動きと乳房の柔らかさには抵抗できず、頭が真っ白になって、何も考えられなくなってしまった。
「あっ! ああっ!」
そしてついに、吉岡はユキエに手コキされ、その右手の中で盛大に射精してしまった。
「そう。出しなさい。悪い元気を全部」
ユキエはさらに、絞りとるように吉岡のペニスを握りしめた。
「あうっ! うう…」
快感に震える吉岡の姿を、クラスの女子たちは好奇心に溢れた目で見ていた。
「ウソー! ホントにイッちゃった!」
「信じらんない! ふつう、出しちゃう?」
「あ、この匂い…!」
やがてユキエが右手をズボンの中から抜き取ると、その手にはべっとりと精液にまみれたハンカチが握られていた。
「これは、あげるわね。返さなくてもいいわ」
ユキエは極めて冷静な様子で、精液のしみ込んだハンカチをたたむと、吉岡の上着のポケットに突っ込んだ。 そして何事もなかったように自分の胸をしまい、服のボタンをとめて、整える。
「はい。これで、勉強に集中できるわね。先生も助かるわ。他の男子たちも、自分でしっかりと処理しとくのよ。ご褒美はこれっきりですからね」
男子達は全員、椅子の上で前かがみになっていた。 中には密かにポケットに手を突っ込んでペニスをしごき、少し射精してしまった者もいたが、教室中に吉岡の精液の匂いが広がっていたため、それと気づかれる様子はなかった。
「ハア…ハア…」
吉岡は溜まっていた精液をすべて出しつくしたように、放心状態だった。 しかし射精した後に訪れる、男の最も冷静な時間が訪れると、自分がクラスメイトの前で射精してしまったことに対して、これ以上ないくらいの恥ずかしさを感じてしまった。
「あ、あと吉岡君。これは、先生のスカートを覗いた罰よ。ご褒美とは別ね」
平然とした様子でそう言うと、ユキエは右ひざを跳ねあげて、吉岡の股間にめり込ませた。
ズン!
と、重たい質量を、吉岡は股間に感じる。 先ほどまで人生最大の快感を味わっていた場所に、今度はこれまでにないくらいの痛みが押し寄せてきた。
「ぐえぇっ!!」
吉岡は一瞬、ピンと体を硬直させて、直後に糸が切れた人形のように、横倒しに倒れこんでしまった。 舌をダランと出して、唇のわきから、細かい泡をふきだしている。 半分白目をむいた状態で、両手をしっかりと閉じた足の間に突っ込んでいた。
「あら。ちょっと強かった?」
ユキエは不思議そうに首をかしげる。 吉岡はそれに反応できるわけもなく、ビクビクと痙攣していた。 そして少しズレたズボンの隙間から、白濁した液体が、痙攣の度にビュっとこぼれた。 クラスの女子たちは、最初は何が起きているのか分からなかったが、やがて堰を切ったように爆笑した。
「えー! 蹴られてイッちゃったー!」
「最悪―! 超ヘンタイじゃん、コイツ!」
「ホンット、男子って、バカみたい。気絶しながらイクとか、ありえなくない?」
「どんだけエロいわけ、コイツ。ドMじゃん」
これまで無表情だったユキエも、さすがにこの吉岡の姿には、失笑してしまった。
「もう。吉岡君ったら」
吉岡は男の最大の苦しみと快感を同時に味わい、涙を流しながら、気が遠くなっていくのを感じた。 それを見ていた男子達は、女子たちの笑いの渦に包まれながら、しかし少しも笑うことなく、ただ顔を伏せて、吉岡に同情することしかできなかった。
終わり。
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